記憶の片隅にある退職の思い出
会社を辞めて間もなく3年。
当時を知る人がだんだん減り行く。
相方の話でこの人が辞めるとか聞いたら
大概は早期退職優遇制度を利用したんだなと思う。
自分もそうだったが。
あの頃、娘が中学に上がると同時に長年いた部署から異動となって1年余り。
ミスばかりして、何かトラブルがあったら自分のせいかと思いながら仕事していた。
他のメンバーが残業する中、定時に帰っていた。ノルマも果たせず、改善活動もダメ出しされてばかり。
そんな中、娘が不登校になった。
小学生の頃から、行きたくないと言う娘を無視して無理矢理車に押し込んだ。そして先生に託して会社に行っていた。
中学になっても。
しかし中学生になった時から徐々に娘は体力がつき、車に乗せても降りない。先生に任せようとしても時間がかかるようになってしまい、遅刻や時間有給が増え、ついには有給消化、欠勤多発となった。
当然業務に支障が出る。
年下の同僚に恫喝された辺りから、仕事について疑問が出てきた。
そこまでしてまで居る必要はあるのか?
それよりも娘が中卒になってもいいのか?
半分、いやかなり逃げの心境で退職を決めた。
相方は止めなかった。
むしろ相乗りで来てたため、自由にして欲しかったらしい。
3年前の10月に、退職を申し出た。
20年以上働いてきて送別会なんてなかった辺りに人徳のなさが伺える。
セレモニーは小さいとはいえ一応あったし、餞別ももらえた故(?)よかったような気がする。